アコムで作った借金は債務整理できるの?おすすめの無料相談窓口もご紹介

アコムで債務整理はできる?

三菱UFJフィナンシャル・グループに属するアコムは信頼度が高く、借り入れ・契約をしている方が非常に多い貸金業者です。

アコムからの借金も他の貸金業者と同様に債務整理の対象となります。どの手続きが適しているかは、借金の総額や収入・財産状況によって異なるため、専門家に相談して最適な方法を選択することが重要です。

注意点として、アコムと債務整理をする場合、債務整理後はアコムやアコムが保証会社となるサービスの利用ができなくなり、社内ブラック状態が半永久的に続く可能性があります。

この記事では、アコムで作った借金の債務整理が可能かどうかはもちろん、注意点やおすすめの相談窓口も合わせてを徹底解説します。

アコムからの借金を債務整理するとどうなる?

アコムと債務整理は可能

アコムと債務整理は可能

アコムからの借金については、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)を利用することが可能です。

アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループの正規の貸金業者であり、法律に基づく債務整理手続きには原則として応じる義務があります。

自己破産や個人再生の場合、法律の要件を満たし裁判所での手続きを行えば、アコムを含む全ての借金が免責(自己破産)または減額の上で分割返済(個人再生)となります。

アコムがこれらの手続きで特別に異議を申し立てることはほとんどなく、他の債権者と同様に裁判所の決定に従う立場です。

任意整理についても、アコムは専門家を通じた交渉に比較的協力的であり、将来利息のカットや元金の分割返済など、標準的な条件で和解に応じるケースが多いとされています。

任意整理をすれば利息や遅延損害金の支払いが原則不要

任意整理をすると、アコムを含む貸金業者との交渉により、将来の利息や遅延損害金の支払いが原則として不要となり、元金のみを3~5年(36回~60回)で分割返済する形になります。

これにより毎月の返済負担が軽減され、返済計画が立てやすくなります。

ただし、すでに発生している遅延損害金や経過利息については、交渉の内容によって支払いが必要となる場合もあります。

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自己破産をすれば返済義務そのものが無くなる

自己破産を申し立てて裁判所から免責許可が下りれば、アコムからの借入を含めたすべての借金の返済義務が原則として免除されます。

税金や養育費など一部の債務を除き、アコムへの返済も不要になります。

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個人再生をすれば大幅減額のうえで分割返済

個人再生を利用すると、アコムからの借入も含めて借金が大幅に減額され、減額後の金額を原則3年(最長5年)で分割返済することになります。

減額幅や返済額は、借金総額や財産状況によって異なります。

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アコムの概要

参考情報としてアコムがどのような貸金業者なのか確認しておきましょう

アコムの主な事業内容は、ローン事業・クレジットカード事業・信用保証事業・海外金融事業で、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社としてグループの中核を担っています。

創業は1936年4月2日(昭和11年)で、兵庫県神戸市で「丸糸呉服店」としてスタートし、その後質屋業を経て1960年にサラリーマン金融(勤人信用貸)を開始しました。

1978年10月23日にアコム株式会社が設立され、消費者金融事業を本格化しています。

1993年には業界初の自動契約機「むじんくん」を導入し、無人契約機による迅速な審査・契約サービスを展開しています。

また、1998年にはMastercardのプリンシパルメンバーとなり、クレジットカード事業にも進出しました。

2008年には三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社となり、現在もMUFGグループの消費者金融事業の中核企業として位置付けられています。

アコムが任意整理に応じないケース

アコムが任意整理に応じないケース

次のようなケースでは、アコムは任意整理に応じない可能性が高いので注意しましょう。

  • 60回を超えるような任意整理
  • 契約期間があまりにも短い(返済回数が少ない)場合
  • 訴訟を行って判決が下った後の元金のみ分割返済
  • 多額の遅延損害金が発生している状況での元金のみ分割返済

60回を超える長期分割返済の提案

アコムは、任意整理での分割返済回数の上限を原則60回(5年)程度としています。これを超える長期分割の提案には応じないことが一般的です。

毎月の返済額を抑えるために分割回数を増やしたい場合でも、60回以内での返済が難しい場合は、任意整理ではなく個人再生や自己破産など他の債務整理手続きを検討する必要があります。

契約期間が極端に短い場合

借入から間もない、返済回数が少ないなど契約期間が極端に短い場合、アコムは任意整理に消極的です。

貸金業者は利息を回収することで利益を得ているため、短期間での任意整理提案には応じにくく、分割返済期間も短く設定される傾向があります。

借り入れをしてすぐに返済ができないような場合、長期の分割の契約をしてもきちんと返済してもらえることが期待できません

訴訟後や判決取得後の分割返済提案

アコムが返済遅延により訴訟を起こし、判決が出ている場合、強制執行が可能となるため、通常の任意整理(元金の分割返済)には応じないことが多いです。

この場合、遅延損害金を含めた一括請求や短期間での返済を求められることがあります。

遅延損害金が高額に発生している場合

長期間返済が滞り、遅延損害金が高額となっている場合、アコムは元金のみの分割返済には応じず、遅延損害金を含めた和解を求めることが一般的です。

遅延損害金の一部のみを支払うなどの交渉は可能ですが、全額カットには応じない傾向があります。

任意整理が難しいと判断されたときは、個人再生や自己破産など他の債務整理手続きを検討する必要があります。

アコムと債務整理をする際の注意点

アコムと債務整理をする際の注意点

アコムからの借り入れについて債務整理をする場合、次の点に注意してください。

注意
  • 債務整理後にアコムからの借り入れやアコムが保証会社となる契約ができない
  • アコムが保証会社になっている銀行の借り入れがある場合、口座が凍結される可能性がある
  • ACマスターカードが使えなくなる

債務整理後にアコムからの借り入れやアコムが保証会社となる契約ができない

アコムと債務整理をした場合、債務整理後にアコムから新たに借り入れをすることはできません。

また、アコムが保証会社となっている銀行やカードローンの利用も原則としてできなくなります。

これは、債務整理による信用情報機関への事故情報登録(ブラックリスト)とは別に、アコムの社内で債務整理履歴が管理される「社内ブラック」状態となるためです。

社内ブラックは、信用情報機関の事故情報が消えた後も半永久的に残る場合があり、再契約は非常に難しくなります。

アコムが保証会社となっているかどうかは、借り入れを検討している会社の約款で確認できます

アコムが保証会社になっている銀行の借り入れがある場合、口座が凍結される可能性がある

アコムが保証会社となっている銀行(例:三菱UFJ銀行のバンクイックなど)で借り入れがある場合、アコムの債務整理を行うと、その銀行口座が凍結されることがあります。

これは、債務整理の受任通知が銀行に届いた時点で、銀行が預金口座を凍結し、預金残高とローン残高を相殺するためです。

凍結されると、入出金や引き落としができなくなり、場合によっては口座が強制解約されることもあります。

ACマスターカードが使えなくなる

アコムが発行するACマスターカードは、債務整理の対象となります。

手続きを開始するとカードは原則として強制解約となり、キャッシング機能・ショッピング機能の両方が利用できなくなります。

任意整理の場合も、ACマスターカードの利用分は全て債務整理の対象となり、カードを使い続けることはできません。

出典:AC A-GRANT Mastercard会員規約(II)より

注意
任意整理・個人再生・自己破産いずれの手続きでも、信用情報機関に事故情報が登録され、一定期間は新たな借入やクレジットカードの利用ができなくなります

アコムでの借金を債務整理する流れ

アコムからの借金の債務整理をする際の流れは次の通りです。

手順1:弁護士・司法書士に相談・依頼する

債務整理を希望する場合、まず弁護士や司法書士に相談し、アコムを含めたすべての借入状況や家計の内容を伝えます。

専門家は状況を把握したうえで、任意整理・個人再生・自己破産といった最適な手続きを提案します。複数の専門家に相談し、納得できる事務所に依頼することも可能です。

手順2:受任通知の発送・債務の調査

依頼を受けた弁護士や司法書士は、アコムを含む債権者に「受任通知」を送付します。受任通知が届くと、アコムからの督促や取り立ては法律上ストップします。

同時に、アコムから取引履歴の開示を請求し、借入残高や過払い金の有無を調査します。

過去にグレーゾーン金利での借り入れがあった場合は、債務が減額されたり過払い金が発生することもあります。

受任通知とは、弁護士・司法書士が債務整理を引き受けたことを通知するもので、ここに過去の取引履歴を送付するように依頼する文言が記載されています。

MEMO
過払い金が発生している場合は、債務残高と相殺されるか、返還請求が可能です

手順3:手続きの実行

債務内容の調査が終わると、選択した手続きに応じて処理を進めます。

任意整理の場合

専門家がアコムと交渉し、将来利息や遅延損害金のカット、分割返済条件などを協議します。合意に達すれば和解契約を締結し、新たな返済計画に基づき返済が始まります。

個人再生・自己破産の場合

必要書類を準備し、裁判所に申立てを行います。個人再生では再生計画案の作成・提出、自己破産では免責許可の申立てなど、裁判所の手続きが進行します。

手順4:アコムに返済をする(任意整理・個人再生)

任意整理や個人再生の場合、和解や再生計画に基づいてアコムを含む債権者へ分割返済を行います。

返済が完了すれば、手続きも終了となります。自己破産の場合は、免責が認められればアコムへの返済義務は免除されます。

アコムとの債務整理でおすすめの法律事務所

アコムとの債務整理について、無料で相談できるおすすめの法律事務所をご紹介します。

いずれの事務所も全国対応・無料相談・分割払い・豊富な実績・親身な対応といった特徴があり、アコムの債務整理に悩む方にも安心して相談できる体制が整っています。

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サンク総合法律事務所の口コミ 弁護士法人サンク総合法律事務所の評判・口コミ【任意整理の費用は高い?】

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まとめ

消費者金融大手であるアコムでは債務整理が可能です。

気を付けたい点としては、いずれの債務整理手続きを利用した場合も、信用情報機関に事故情報が登録され、一定期間は新たな借入やクレジットカードの利用ができなくなります。

また、債務整理後はアコムでの新規借入ができなくなる可能性が高くなります。

アコムから借りている場合に債務整理をする場合には、債務整理に詳しい弁護士・司法書士に相談・依頼をするようにしましょう。