任意整理はスマホ(携帯電話)の分割払いができない?審査に通った人のケースも紹介

任意整理はスマホ(携帯電話)の分割払いができない?審査に通った人のケースも紹介

任意整理中の人がスマホ(携帯)の分割払いができるかどうかは、気になる問題の一つです。

信用情報の影響から考えると一般的には難しいとされますが、一部では審査に通った例も存在します。

この記事では、任意整理中でもがスマホの分割払いを利用できるのか、注意点や審査に通過したケースについて掘り下げていきます。

任意整理のすべてのデメリットについては、以下の記事をご参考に▼

任意整理とは? 任意整理とは?デメリットとメリットをわかりやすく解説

任意整理中はスマホの分割払いが基本できない

任意整理中はスマホ(携帯)の分割払いは基本できない

任意整理中の人がスマホ(携帯)の分割払いを利用しようとすると、多くの場合、それは困難です。

信用情報の影響や携帯会社の対応、そして信用情報の回復に要する時間等が影響を及ぼすからです。

信用情報に事故情報が掲載されるため

任意整理を行った場合、それは信用情報機関に登録されます。

これはいわゆる「ブラックリスト」に載るということで、この情報は一定期間保存され、金融機関やクレジット関連の審査時に参照されます。

スマホの分割払いもクレジットサービスの一種であり、審査があります。このため、任意整理中は基本的にスマホの分割払いは難しくなります。

携帯会社は任意整理中であることを把握している

任意整理を行っている場合、それは弁護士や司法書士などの専門家から全ての債権者に通知されます。

この通知はスマホの分割払いを含む携帯会社にも行われます。携帯会社は既に顧客が任意整理中であることを把握しているので、新たな分割払いの提供は控えることが一般的です。

信用情報が回復するまで5年かかる

信用情報機関に登録された情報は、最終的な債務整理が終了した日から約5年間保持されます。

この間、新たなローンやクレジットサービスの審査にはほとんど通らないと考えてよいでしょう。

したがって、スマホの分割払いを再び利用できるようになるまで、少なくとも5年の時間が必要となります。

任意整理中にスマホの分割払いの審査が通った人もいる

以下、任意整理中にスマホの分割払いの審査が通った人の体験談です。

任意整理中にスマホの新規申し込みをしたら、審査に通った。審査に通った理由は、端末の値段が10万円以下だったことと、過去に滞納などが一度も無かったことだと思われる。

任意整理中にもかかわらず分割払いの審査が通った人は、過去に携帯料金の支払い遅延や滞納がなく、携帯会社が支払い能力があると判断したのだと思われます。

専門家から一言

債務整理中でも、携帯会社や端末の種類によっては審査に通る可能性があります。例えば、格安スマホやSIMフリーの端末は審査が緩いです。ソフトバンクやワイモバイルも審査が厳しくないという噂があります。

任意整理中でも審査に通った理由とは

安い端末を購入した

分割払いの審査は購入する商品の金額が大きく影響します。任意整理中であっても、安価なスマホ端末を選択すれば審査に通る可能性が上がることがあります。

高額なスマホを選択すると、その分割払い総額も大きくなり、審査は厳しくなるでしょう。

携帯料金の支払い遅延や滞納がなかった

これまでの携帯料金の支払い状況が審査に影響します。

任意整理を行っていても、これまで携帯料金の支払い遅延や滞納がなく、きちんと支払いを続けていれば、携帯会社はその信頼性を評価する可能性があります。

携帯会社が支払い能力があると判断した

分割払いの審査は、借り手の支払い能力を評価するものです。任意整理中であっても、安定した収入がある場合や、生活に余裕があると携帯会社が判断すれば、審査に通る可能性があります。

ダメ元で任意整理中にスマホの分割払いを申し込んだ方がいいのか?

ダメ元で任意整理中にスマホの分割払いを申し込んだ方がいいのか?

任意整理中でもスマホの分割払いの審査に通る例があるとはいえ、実際にダメ元で申し込んでみるべきなのでしょうか。

審査落ちすると信用情報に記録されるためおすすめはしない

任意整理中にスマホの分割払いの審査に申し込んで落ちると、その記録が信用情報に掲載される可能性があります。これが後の金融取引に悪影響を及ぼすことがあります。

そのため、確実に審査に通過する自信がない限り、審査申し込みは避けたほうが良いといえます。

返済計画に支障を来す可能性がある

任意整理の目的は、返済できる範囲内の計画を立てて、借金問題を解決することです。新たに分割払いの負担を増やすと、その計画に支障を来すことがあります。

また、債権者が新たな借入を行ったことを理由に話し合いを難航させるケースが考えられます。

専門家から一言

以上の点から、任意整理中にダメ元でスマホの分割払いを申し込むことは、リスクが伴う行為と言えます。

任意整理中にスマホが欲しくなったらどうすればいい?

任意整理中にスマホが欲しくなったらどうすればいい?

任意整理中でもスマホは生活に欠かせないものです。いくつかの対策をとれば新しいスマホを手に入れることは可能です。

一括支払いで端末を購入する

分割払いではなく、一括支払い(一度に端末代を支払う)で端末を購入するという選択肢があります。

まとまった資金を準備する必要がありますが、返済に対するストレスが少なくなるメリットもあります。

家族名義で契約する

家族名義で契約するという方法も考えられます。任意整理中の本人ではなく、家族が契約を行うことで、信用情報に影響を受けずにスマホの契約が可能となります。

ただし、家族にその負担を求めることになるので、しっかりとした話し合いが必要になるでしょう。

中古の端末を格安購入する

中古の端末を格安で購入するという方法もあります。新品の端末は高価ですが、中古ならば購入価格を抑えられます。

中古でも十分に機能する端末は多くあるので、コストパフォーマンスを重視するなら良い選択肢となるでしょう。

任意整理中にスマホを利用するときの注意点

任意整理中にスマホを利用するときの注意点をまとめてみました。

支払いはクレジットカード払い以外を選ぶ

任意整理中は新たなクレジットカードを取得することが難しく、既存のカードの利用も制限される可能性があります。

そのため、スマホの利用料金の支払いはクレジットカードではなく、銀行口座引き落としや代金引換など、他の方法を選択することをおすすめします。

利用料金の滞納に気を付ける

任意整理中は、返済計画に基づいてしっかりと返済を行うことが求められます。スマホの利用料金が滞納すると、信用情報に影響を与え、返済計画に支障をきたす可能性があります。

契約するプランは、毎月確実に支払える範囲内に抑えることが大切です。

まとめ

任意整理中のスマホ(携帯)の分割払いは、一般的には難しいとされます。信用情報機関の事故情報や、携帯会社の審査基準などが影響するためです。

しかし、一部では審査に通過した例も見られます。このケースは例外なので、返済計画の影響を最小限にするためにも、分割払いは基本的に避けた方が無難です。

新たなスマホが必要な場合、一括払いで購入する、あるいは家族名義で契約するなどの方法を考えましょう。中古の端末を購入するのも一つの手段です。

また、スマホの利用料金の滞納には十分注意しましょう。任意整理中であっても、知識と理解を持って対応すれば、スマホ(携帯)を上手く利用することは可能です。