任意整理中でもカーローンに通った例とは?どうしても車が必要な人の対処法

「任意整理中だとマイカーを買うのは無理かな・・」

「カーローンの審査なんて通るわけがないし・・」

このように、借金問題を抱えている方は、新しい車の購入をあきらめてしまいがちです。

でも、任意整理中でも希望を捨てる必要はありません。状況に合わせた方法を選べば、カーローンに通過できるチャンスはあるのです。

実際に、任意整理中でもカーローンに通過した人の成功例が存在します。

この記事では、任意整理中でマイカーローンを検討中の方に向けて、

  • 任意整理中でもカーローンが通る理由
  • 審査通過のために押さえるべき重要なポイント
  • 状況に合わせたカーローン利用の選択肢

上記について、多くの任意整理案件に携わってきた司法書士の立場から解説します。

この記事では、どうしても車が必要な人に向けて、任意整理中でもカーローンに通るための方法について解説していきます。

この記事を参考に、ぜひあなたに合った方法を見つけてください!新しいマイカーで、人生の再スタートを切る日が訪れることを心から願っています。

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任意整理のデメリットについては、以下の記事でも詳しく解説しています▼

任意整理とは? 任意整理とは?4個のデメリットと12個のメリットをわかりやすく解説

任意整理中にカーローンを組むのが難しい理由

任意整理は借金問題の解決手段の一つですが、その間や完了後に新たなローンを組むことは難しくなります。特にカーローンは大きな金額が動くため、金融機関は厳しい審査を行います。

ここでは、任意整理中にカーローンを組むのが難しい理由について詳しく説明します。なぜ任意整理中はカーローンの審査に通りにくいのか、カーローンの審査基準や任意整理が信用情報に与える影響について詳しく見ていきましょう。

信用情報機関に事故情報が登録されるから

任意整理は、弁護士や司法書士などの専門家に依頼して、借金の減額や返済期間の延長を債権者と交渉する制度です。多重債務に陥って返済に行き詰まった人にとって、債務を整理する有効な手段と言えます。

ただし注意点として、任意整理を行うと、一定期間は事故情報が登録されてしまいます。信用情報機関は、個人の信用情報を収集・管理し、その情報を金融機関などに提供します。

任意整理が完了し、全ての借金が整理されたとしても、その情報はすぐには信用情報機関から消えません。一般的に、任意整理の情報は完了後も5年間は記録され続けます。

具体的には、任意整理の手続きを開始すると、以下のような事故情報が登録されます。

  • 債務整理:借金の減額や免除を受けたことを示す情報
  • 延滞:返済が遅れたり、途絶えたりしたことを示す情報

参考: 経済産業省

この情報は金融機関が新たなローンの審査を行う際に重要な参考となります。事故情報が存在すると、借り手が返済能力を持っているかどうか、また将来的に返済を滞らせる可能性があるかどうかの判断材料となります。

したがって、任意整理が行われ、そのことが信用情報機関に登録されると、新たなローンを組むことは難しくなります。

事故情報が消えるまでの期間は5年から7年

一般的に、事故情報は5年から7年程度、信用情報に残るとされています。この間は「ブラックリスト入り」とも呼ばれ、新規のローンを組むことが難しくなります。

信用情報機関ごとの事故情報の登録期間

信用情報機関 事故情報の登録期間
(任意整理完済後)
CIC
(シー・アイ・シー)
5年
JICC
(日本信用情報機構)
5年
KSC
(全国銀行個人信用情報センター)
7年

特にカーローンのように大きな金額を借りる場合、金融機関はより厳しい審査を行います。任意整理後5年間は新たなローンを組むことが難しいと考えておくことが重要です。

「ここまで必死に返済してきたのに、それでもカーローンは無理なのか…」と落胆してしまう方もいるかもしれません。しかし、「任意整理中はカーローンの審査が通らない」と決めつけるのは早計です。任意整理の内容や経緯、現在の返済状況などを丁寧に説明することで、金融機関の理解を得られる可能性もあるでしょう。事故情報があるからといって、決してあきらめる必要はありません。

カーローンの審査は個人の信用情報を重視している

カーローンの審査では、申込者の信用情報が重要な判断材料となります。先述した通り、信用情報とは個人の借入履歴や返済状況などが記録されたデータベースのことです。金融機関は信用情報機関に照会することで、申込者の信用力を評価しています。

「信用情報が悪いとカーローンは絶対に通らない」と思っている方もいるかもしれません。確かに、多重債務や延滞などのネガティブな履歴があると、審査のハードルは高くなります。

しかし、現在の返済状況や収入なども含めて総合的に判断されるため、必ずしも信用情報だけで結果が決まるわけではないのです。

実際、信用情報の内容を補完する形で、以下のような審査基準が設けられています。

  • 申込者の勤務先の業績や安定性
  • 申込者の勤続年数や役職
  • 世帯全体の年収や支出のバランス
  • 申込者の返済に対する姿勢や意欲

※参考:金融庁

つまり、信用情報が多少悪くても、安定した収入があり、真摯に返済に取り組む姿勢を見せれば、カーローンの審査に通る可能性はあります。個人の信用力を多角的に評価することで、一人ひとりに適した審査が行われているのです。

任意整理が完了すれば事故情報は削除される

任意整理によって信用情報に登録された事故情報は、一定期間経過後に削除されることになっています。つまり、任意整理を無事に完了させれば、マイナス評価から解放されるのです。

例えば、個人信用情報機関大手のCRIN(クレジット・リスク・インフォメーション・ネットワーク)では、以下のルールで事故情報を削除しています。

  • 債務整理の情報は、債務の返済が完了してから5年後に削除
  • 延滞の情報は、延滞が解消してから5年後に削除

※CRINは個人信用情報機関ではなく、CIC、JICC、KSCの3つの信用情報機関が運営する個人信用情報の交流システムの名称

ただし、これはあくまでCRINの規定であり、他の信用情報機関では削除のルールが異なる場合もあります。

いずれにしても、任意整理を完了し、その後も着実に返済を続ければ、信用情報から事故情報が消えるのは確実です。その時こそ、ようやく借金の負担から解放され、新たなスタートを切ることができるでしょう。

事故情報の削除を念頭に置きつつ、コツコツと返済に取り組むことが何より大切です。

任意整理中でもカーローンに通った例

任意整理中だからといって、新規のカーローンが必ず通らないわけではありません。個人の信用情報や返済状況、収入などを総合的に判断した結果、審査に通過するケースもあるのです。

カーローンを組むことは難しいと一般的には言われますが絶望的なわけではありません。

以下では、任意整理中にカーローン審査に通った例について詳しく解説します。

自社ローンなら可能性がある

自社ローンとは、特定の自動車メーカーや販売店が提供するローンのことを指します。これらのローンは金融機関が提供するものとは異なり、審査基準や条件が柔軟であることが特徴です。

例えば、任意整理中であっても安定した収入があることを証明できれば、自社ローンの審査に通る可能性があります。

また、信頼できる保証人を立てることができれば、さらに審査に通りやすくなるでしょう。

ただし、自社ローンの金利は銀行ローンに比べて高めに設定されていることが多いため、その点は注意が必要です。

審査が通りやすい具体的なサービス名は?

自社ローンを使って任意整理中でもカーローンの審査に通った事例があるのは事実ですが、具体的な会社名やサービス名は公表されていないことが多く、ここで特定の販売店名をお伝えすることは控えさせていただきます。

ただ、GoogleやYahoo!で「自社ローン」と検索すればたくさんのサービスが出てきます。

自社ローンの検索結果

自社ローンの利用を検討する際は、複数の中古車販売店に相談し、それぞれの審査基準を確認することをおすすめします。その上で、自身の状況にマッチした販売店の自社ローンを選ぶとよいでしょう。

銀行系カーローンは非常に厳しい

一方で、銀行系のカーローンは審査が非常に厳しいと言われています。これは、銀行が提供するローンは金融商品であり、返済能力や信用情報が詳しく審査されるためです。

任意整理中の人が銀行系カーローンの審査に通るのは難しいでしょう。

特に、任意整理が完了していない場合や信用情報に記録が残っている場合は、銀行系カーローンの申し込みは避けた方が無難です。

任意整理の記録は一定期間信用情報機関に保存され、その期間は最低でも5年間とされています。

ディーラーローンも可能性は低い

ディーラーローンも、銀行系カーローンと同様に審査が厳しく、任意整理中の人が利用するのは困難と言われています。

ディーラーローンは自動車販売店が提供するローンで、銀行と同じように信用情報をチェックします。

ただし、一部のディーラーでは自社ローンを提供しており、その審査基準は銀行や一般的なディーラーローンよりも柔軟な場合があります。

そのため、自社ローンを利用する場合と同様に、安定した収入があることや信頼できる保証人を立てることができれば、ディーラーローンの審査に通る可能性もゼロではありません。

しかし、通常のディーラーローンの利息率は銀行ローンよりも高い傾向にあり、また審査基準が厳しいため、任意整理中の人がローンを組む際には、よく考えてから申し込みをすることが大切です。

MEMO
この章のまとめ 自社ローンならば可能性があるものの、銀行系カーローンや一般的なディーラーローンは厳しい状況です。しかし、それぞれの審査基準や条件は変わる可能性がありますので、最新の情報をチェックし、自身の状況と照らし合わせて最適な選択をすることが重要です。
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任意整理中にカーローンが通った人の体験談

ここでは任意整理中にカーローンが通った人の体験談を紹介します。

中古車販売店の自社ローンで審査に通過

  • 名前:山田太郎(仮名)
  • 年齢:35歳
  • 職業:会社員(営業職)
  • 勤続年数:7年
  • 年収:450万円
  • 家族構成:妻(専業主婦)と子供2人の4人家族
  • 住まい:賃貸マンション(家賃8万円)

任意整理を始めて3年が経ち、そろそろ車を買い替えたいと思っていました。しかし、任意整理中だと審査に通らないだろうと不安でした。

ディーラーに相談したところ、自社ローンなら審査に通る可能性があると言われました。実際に申し込んでみると、なんと審査に通ってしまいました!

自社ローンの金利は少し高めでしたが、任意整理中でもローンを組めたことに感謝しています。審査時は任意整理の経緯をしっかり説明し、現在の収入証明を提出しました。

任意整理中でも、諦めずに自社ローンを探してみる価値はあると思います。

出典:当サイト実施のヒアリング調査より

山田さんが任意整理に至った経緯

山田さんは、30歳の時に住宅ローンを組んでマンションを購入しました。しかし、その直後に会社の業績悪化で収入が減少。ローンの返済が困難になり、他の借金も増えていきました。

債務が膨らみ、返済が滞る状況が続いたため、35歳の時に任意整理を開始。住宅ローンを含む債務の整理に踏み切りました。

車の購入を決めた理由

任意整理開始から3年が経過し、債務の返済にも目途が立ってきました。山田さんは営業職で車が必要不可欠。10年落ちの中古車に乗っていましたが、そろそろ買い替え時期だと考えていました。

家計のやりくりは厳しい状況でしたが、車は仕事に必要な道具。何とかローンを組んで、もう少し新しい車に乗りたいと思うようになりました。

自社ローンを選んだ理由

任意整理中はカーローンの審査が通りにくいことを知っていた山田さん。いくつかのディーラーに相談したところ、自社ローンなら審査に通る可能性があると言われました。

銀行系列のローンに比べて金利は高めでしたが、任意整理中でも審査に通る可能性があるなら、自社ローンを選ぶ価値はあると判断。実際に申し込みをして、無事に審査に通過しました。

山田さんのように、任意整理中でも工夫次第でカーライフを実現できる可能性はあります。審査結果は個人の状況によって異なるため、必ず通るとは限りませんが挑戦する価値は十分にあるでしょう。

その他の口コミ

「任意整理中にカーローンを組みたいと思って、自動車リースを申し込んだら、審査に通りました。リース会社は信用情報を見ないと言っていたので、任意整理中でも大丈夫だったみたいです。ただ、月々の支払いが高めでしたが、車が必要だったので助かりました」

「任意整理中にカーローンを組むのは難しいと聞いていましたが、友人の紹介で知り合った中古車屋さんに相談したら、審査に通してくれました。中古車屋さんは自社でローンを組んでくれるところでした。ただし、保証人や担保が必要でした」

決して高い可能性ではありませんが、上記のよう任意整理中でもカーローンの審査が通った人がいます。

ただし、一部ではありますが保証人や担保が必要であったり金利が高く設定されたりするケースがあるので、その点は注意して下さい。

カーリースで新車に乗れた例もある

以下は、任意整理中ながらカーリースで新車に乗ることに成功した人の体験談です。一つの選択肢としてご紹介します。

任意整理を始めて2年、どうしても車が必要な状況になりました。カーローンは無理だろうと思い、カーリースの審査を受けてみることにしました。某大手カーリース会社に申し込んだところ、なんと審査に通過!毎月の支払いは少し高めですが、任意整理中でも新車に乗れるようになりました。

カーリースの審査では、現在の収入と支出のバランスを重視しているようです。任意整理の経緯も正直に伝えましたが、前向きに受け止めてもらえました。

任意整理中のカーローン審査に通る4つのポイント

借金問題を抱えた方は「もうカーローンなんて通るはずがない…」と諦めてしまいがちですが、正しい方法を知って着実に行動すれば、審査通過のチャンスは十分にあります。

以下では、任意整理中の方がカーローン審査に通るための4つの具体的なポイントを詳しく解説していきます。

審査通過の実績がある信頼できる自社ローンを選ぶ

任意整理中でカーローンの利用を検討する際は、審査基準や商品内容をよく吟味し、信頼できる自社ローンを選ぶことが重要です。

「どこの会社も同じだろう」と安易に選んでしまうと、かえって不利な条件で契約してしまうおそれがあります。審査通過のチャンスを高めるためにも、ローン会社選びには十分な注意が必要なのです。

特に、任意整理中の方の審査に理解のある会社を探すことが肝心です。中には、過去の借入履歴をあまり問題視せず、返済計画の妥当性を重視してくれる会社もあります。

実際、任意整理中のCさんは、ネットで複数の自社ローンを比較検討し、審査通過の実績が豊富な会社を見つけました。事前に審査基準を確認したところ、「任意整理から5年以内でも、安定収入があれば審査可能」とのこと。

Cさんは、自分の状況を丁寧に説明し、ていねいに返済計画を立てて臨んだ結果、無事審査にパスすることができました。「ローン会社選びが良かったおかげだ」とCさんは喜んでいます。

審査に通るかどうかは、各社の融資姿勢によっても大きく左右されます。ですから、ローン申し込み前に以下の点をしっかりチェックしておくことが大切です。

  • 任意整理の経験がある人の審査実績を確認する
    任意整理をした方の審査事例が豊富だと、通過のハードルが比較的低い可能性があります。口コミサイトなどで実績を探ってみるのも良いでしょう。
  • 柔軟な審査基準を設けている会社を選ぶ
    画一的な審査ではなく、個人の事情に合わせて柔軟に対応してくれる会社があります。返済計画の妥当性を丁寧に説明できれば、審査の壁は乗り越えられるかもしれません。
  • 優遇金利の適用条件を確認する
    任意整理後に低金利でローンを組めれば、毎月の返済負担を減らせます。一定の条件を満たせば金利引き下げに応じてくれる会社もあるので、ぜひチェックしてみましょう。

返済中の任意整理が完了すれば、選択肢はさらに広がります。ただ、その場合でも「手続き完了からの経過期間」などで、審査基準に違いがあることは覚えておきましょう。

信頼できるローン会社を見つけることができれば、任意整理のマイナスを補って、審査通過への道が大きく開けるはずです。

安定した収入と返済能力をアピールする

カーローンの審査で重視されるのは、借り手の「返済能力」です。特に任意整理後の場合、いかに安定した収入を得ているか、今後きちんと返済できる見通しがあるかが問われます。

「任意整理をしたことがわかったら、ローンを組むのは難しそう…」と不安を感じる人も多いでしょう。でも、借り手の返済能力への評価は、懸命に働いてがんばる姿勢次第で変わってくるものです。

ローンの審査では、返済能力が重要な判断基準となります。そのため、安定した収入を証明することができれば、審査に通る確率は上がります。収入証明書や雇用証明書など、収入を明確に示すことができる資料を準備しましょう。

例えば、Bさんは任意整理をしながら、安定した企業に転職することができました。年収は450万円に増え、会社からの信頼も厚い状況です。

Bさんはカーローンの審査で、給与明細や勤務先の証明書を提出し、「これからも確実に収入を得られる見通し」を示しました。また、家計簿をつけて余分な出費を減らし、毎月の返済原資をしっかり確保していることもアピール。こうした真摯な姿勢が評価され、見事審査に通過することができたのです。

大切なのは、金融機関に「安定した収入を得て、借金を計画的に返済していく意思と能力がある」と理解してもらうこと。そのために、次のような努力を重ねましょう。

  • 安定した仕事に就く
    正社員雇用や公務員など、安定性の高い仕事に就くことで、将来にわたって一定の収入が見込めることを示せます。
  • 副収入を得る
    本業以外に副業で収入を得ることで、返済原資を増やすことができます。ただし、副業規定は会社によって異なるので注意しましょう。
  • 支出を減らす
    むやみな買い物を控えたり、節約を心がけたりして、返済に回せるお金を増やすことが大切です。

このように、地道な努力を重ねることで、金融機関の信頼を勝ち取ることができるのです。

借入額を少なくする

借入額が少なければ少ないほど、返済負担は軽くなります。そのため、借入額を可能な限り少なくすることで、審査に通りやすくなる可能性があります。

具体的には、より安価な車を選んだり、頭金を多く用意したりすることで、借入額を抑えることができます。

返済を着実に続け、信用回復に努める

最後に任意整理中の方がカーローン審査に通るためには、何よりも借金返済を確実に行い、信用情報の改善に努めることが重要です。

「任意整理中だから新規のローンなんて無理だろう…」と思われるかもしれません。しかし実際には、任意整理の手続き中であっても、返済を着実に続けていれば、一定期間経過後は新規のローンが利用できる可能性があるのです。

例えば、任意整理を開始してから3年ほど経過したAさんは、コツコツと返済を重ね、金融機関からの信頼を取り戻すことができました。その結果、新車購入の夢をようやく実現することができたのです。Aさんは「ここまで頑張ってきた甲斐があった」と喜びを語っています。

確かに、任意整理中は個人信用情報機関に事故情報が登録されてしまうため、審査のハードルは高くなります。しかし、その事故情報も「任意整理を完了し、その後も返済を続ければ削除される」というルールがあるのです。

つまり、「借金を減らすために任意整理を選んだこと」自体は悪いことではなく、「その後の返済態度」こそが肝心だということです。たとえ時間がかかっても、誠実に返済を続ける姿勢を見せれば、必ず金融機関から信頼を回復できるはずです。

もちろん、ローン審査では返済状況以外の要素も判断材料となります。年収や勤続年数、他の借入状況なども重要なポイントです。

しかし、そうした条件が同じなら、着実に返済を重ねてきた人の方が審査では有利になります。地道な努力を続けることが、任意整理後の信用回復の近道なのです。

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任意整理中に通常のカーローン審査に通過するのが難しい場合の対処法

任意整理中には金融機関からの新規借入が難しくなるため、新たに車を手に入れるのは一筋縄ではいきません。しかし、車が必要な生活環境である場合には、どうにかして対処しなければなりません。

任意整理中は信用情報に傷がついているため、通常のカーローン審査に通過するのは難しいかもしれません。だからこそ、別の選択肢を検討することが重要なのです。

以下では、任意整理中に通常のカーローン審査を通過できないときの対処法について解説します。

中古車のオートローンを検討する

任意整理中でも、中古車のオートローンなら審査に通る可能性があります。なぜなら、中古車の場合は新車に比べて購入価格が低く抑えられるため、ローン審査の基準が緩くなる傾向にあるからです。

新車の希望は脇に置いて、まずは中古車という選択肢を検討してみる価値は十分にあります。大手の中古車販売店であれば、信頼できるオートローンの商品を扱っていることが多いので、一度相談してみることをおすすめします。

ただし、中古車オートローンの審査に通るためには、いくつか気を付けるべきポイントがあります。

  • 返済能力を正確に伝える
    ローンの審査では、あなたの返済能力が重視されます。収入や支出の見込みを具体的に示し、ローンの返済が可能であることをアピールしましょう。
  • 頭金を多めに用意する
    頭金を多めに用意することで、ローンの借入額を減らすことができます。借入額が少ない方が、審査に通りやすくなる傾向があるのです。
  • 審査通過率の高い販売店を選ぶ
    販売店によって、提携しているローン会社の審査基準は異なります。審査通過率の高い販売店を選ぶことで、オートローンを組める可能性がグッと高まるでしょう。

中古車のオートローンなら新車より柔軟に対応できる部分が多いです。任意整理中でも諦めずに、1つの選択肢として候補に入れてみてはいかがでしょうか。

参考情報:審査通過率の高い中古車販売店とはどこか?

いくつかおすすめがありますが、中古車販売店「オトロン」の自社ローンは、審査通過率が95%と非常に高くなっています。オトロンでは独自の審査基準を設けており、ブラックリストに載った過去があっても、今後の支払い可能見込みで判断するため、審査に通りやすいのが特徴です。

また、オトロンでは品質管理を徹底し、修復歴のある車両は販売していません。アフターサービスも充実しているので安心です。

家族名義でローンを組む

任意整理中は本人名義でのローン審査が通りにくいのですが、信用情報に傷のない家族の名義であれば、審査に通過できる可能性があります。配偶者や親など、経済的に援助してくれる身内がいる場合は、家族名義でカーローンを組むことを検討してみるといいでしょう。

共同名義人や保証人がしっかりとした返済能力を持っている場合、金融機関はより安心してローンを組むことができます。

ただし注意点として、安易に頼るのは避けた方が賢明です。家族にローンを組んでもらうということは、その債務を家族が負うことを意味します。「返済を滞納したら、家族にも迷惑がかかってしまう」という責任の重さをしっかりと自覚することが大切です。

家族名義でローンを組む場合のポイントとして以下のことを抑えておきましょう。

  • 返済計画をしっかり立てる
    家族に負担をかけないためにも、返済計画は入念に練る必要があります。無理のない返済額を設定し、計画的に返済を進められるよう、しっかり話し合いましょう。
  • 返済用の口座を別に作る
    家族名義のローンでも、返済は自分で行うことになります。返済用の口座を別に作り、給与やボーナスからこまめに資金を移すことで、着実に返済を続けられるでしょう。
  • 感謝の気持ちを忘れない
    家族に経済的な面で助けてもらうのは、本当に心苦しいことかもしれません。だからこそ、日頃から感謝の気持ちを伝え続けることが大切です。借りた恩を忘れず、誠実に返済を続ける姿勢を見せましょう。

このように、家族の理解と協力があれば、任意整理中でも新しいカーライフを始められる可能性はあります。

完済までリースで乗り継ぐ

任意整理の完済までは、ローンを組まずにリースで車に乗り継ぐという選択肢もあります。

カーリースは、車を所有する代わりに使用する権利を一定期間借りるという契約です。リース料金は月々の固定費となりますが、初期費用や維持費が抑えられるメリットがあります。

任意整理中でもリース契約は可能な場合が多いため、車が必要な方には有効な選択肢です。リースなら頭金や審査はほとんど必要なく、任意整理中でも利用しやすいサービスだと言えます。

リースのメリットは、以下の通りです。

  • 審査がシンプル
    リースは「買う」のではなく「借りる」という形式なので、ローンほど厳しい審査はありません。任意整理中でも、比較的簡単に利用開始できるケースが多いのです。
  • 頭金不要
    リースの場合、頭金がほとんど必要ありません。頭金の準備が難しい任意整理中の方でも、手軽に新しい車に乗れるのは大きな魅力と言えるでしょう。
  • 手続きがカンタン
    リースは手続きもシンプルで、書類の準備などで時間をとられることはほとんどありません。契約してすぐに車に乗れるので、スピーディーに新しいカーライフをスタートできます。

ただし、リースにはデメリットもあります。例えば、車検や修理など、維持費は自己負担になることが多いです。また、リース期間が終わると車は返却しなければならず、別の車を選ぶ必要もあります。

任意整理が完済するまでの数年間だけリースで乗り継ぎ、完済後に自分名義でマイカーを購入する。そんな計画的な乗り方もおすすめですよ。

以下の手順を参考に、リースを有効活用してみてはいかがでしょうか。

  1. 任意整理中でも利用できるリースを探す
  2. 契約内容をよく確認し、無理のない支払いプランを選ぶ
  3. 審査とわずかな手続きを済ませ、車に乗り始める
  4. リース期間の終了に合わせて、次の車を探す
  5. 任意整理完済後は、自分名義でのマイカー購入を目指す

リースを賢く利用すれば、任意整理中の数年間を無理なく乗り切ることができるはずです。前向きな気持ちを持って、リースという選択肢を検討してみると良いでしょう。

カーシェアリングを活用する

カーシェアリングは、必要なときだけ車を借りることができるサービスです。所有することなく車を利用できるため、任意整理中でも利用が可能です。

また、自分が車を使う頻度や時間によっては、所有するよりも経済的になることもあります。

中古車を一括購入する

節約が求められる任意整理中では、中古車の一括購入も一つの選択肢です。ローンを組むことなく、一度に全額を支払うことで車を手に入れることができます。

注意点として、購入後の維持費や保険料などの経済的な負担を計画的に管理できるようにする必要があります。

家族や友人から借りる

もし、身近な家族や友人に余裕のある車がある場合、それを借りるという選択肢もあります。

ただし、この方法を選ぶ際には、事故や故障時の対応、使用料など、きちんとしたルールを設けてから借りることが大切です。

まとめ

今回は、任意整理中にもかかわらずマイカー購入を目指す方に向けて、多くの任意整理案件に携わってきた司法書士としての知見を交えながらお話ししてきました。

任意整理中だからといって、新規のカーローンが絶対に通らないわけではありません。例えば一部の自動車メーカーや販売店では、自社ローンと呼ばれる金融サービスを提供しています。自社ローンの審査基準は金融機関よりも緩やかであることが多く、任意整理中でも審査に通る可能性があります。

また、着実に債務の返済を続け、一定期間が経過すれば、一般の審査にも通過できるチャンスがあります。

今すぐ車が必須となる状況なら、自社ローンの利用だけでなく家族名義でのローン申し込み、カーリースやカーシェアリングの活用、中古車の一括購入、家族や友人からの借用など、さまざまな対処法を探ってみましょう。

個々の状況と経済的能力に応じて、最適な選択をすることが重要です

少しでも審査の通過率を上げたいなら、安定した収入を示すために雇用契約書や給与明細を準備し、頭金を用意することも審査通過のポイント。他の借入を減らしたり、信頼性のある共同債務者を見つけることも考慮しましょう。

最終的には金融機関の要件や個別の状況によって結果は異なりますが、これらの対処法を試してみることでカーローン審査に通る可能性を高めることができるでしょう。